アラフィフ父ちゃん日記

現在幼児2人の父です。中年パパの肉体的、精神的な苦労などを綴っていければと思います。

今を受け入れる

長男が入院してひと月以上経った。まずは体が元のように良くなってくれるか心配だったが、今のところ回復は順調に来ている。

 


回復傾向にあると次の心配が出てきた。体を動かす事が好きな長男が入院生活に耐えられるか、という事だ。普段からとにかく体を動かす事が好きな息子は、4歳にして800m級の登山をするなど、親バカかもしれないが、体力は間違いなく同じ世代の子よりあると思う。そんな息子が部屋から出られない、時には点滴に繋がれっぱなしの生活にどこまで耐えられるか心配になったのである。

 


実際のところは確かに暇を持て余して、私を叩いたり(義母に対してもしているらしい)、時折言うことを聞かず、わめく事もあるが、少し予想と違った部分もあった。

 


消灯が20時の病院。早い消灯時刻のため、寝つきを良くするために妻が図書館から絵本を借りるようになった。家に居る時はあまり絵本を読まなかった(読み聞かせも聞こうとしなかった)のだが、楽しみにするようになったのだ。

 


1日に3冊ほどの絵本を読み聞かせして、就寝する、というパターンが出来上がった。直前まで大好きなカーズのDVDを観ていても、それを途中で切って絵本を読んでもらうようになった。正直驚いた。

 


妻が借りてくる絵本がまたなかなか良い。命の大切さ、家族の優しさ、生き物の尊さ、言葉の面白さなど、読んでいる自分が感動する絵本が多くて感心する。絵本というものにあまり触れた事がなかった自分には目から鱗だった。

 


相変わらず「こどもチャレンジ」の課題はやりたがらないし、知育アプリには目もくれずYouTubeばかり観たがるし、おもちゃ欲しいおもちゃ欲しいの連呼は止まないが、それでも絵本の読み聞かせは、息子の心の成長に繋がるのではないかと思い、嬉しく思っている。

 


私自身も悲観的になる事なく、この息子との時間をどう使うか、ということを考えるようになった。この日記もその一つだ。この間観たYouTubeで、中田敦彦氏が「結局我々は運命に翻弄されながら生きるしかないんだ」と言っていた。全くその通りだなと思う。思い描いた通りには進まないが、それを受け入れて前に進むしかないのだ。

 


後で振り返った時に、この入院生活が自分自身、そして家族みんなにとっての成長に繋がることを願い、これからも毎日を過ごしていこうと思う。