感謝のクリスマス
当たり前のクリスマスではないクリスマスがやってきた。
元々は、週末にあたるクリスマスは自分が長男と病院で過ごし、妻が二男と自宅で過ごす予定となっていた。ところが、妻が長男がクリスマスプレゼントを手にする瞬間が見たいということで、24日の夜は妻が病院に行くということになった。
長男はもうずっとクリスマスモードで、サンタさんが自分の欲しいものをくれると信じて疑わない。とにかく今は言うことを全然聞いてくれないのだが、今はその度に「そんな態度だとサンタさん来ないぞ」「父ちゃんサンタさんにプレゼントいらないって言ってくる」とか、そんな言葉を連発している。
クリスマス終わったらどうするんだ?笑
昨日は同じ保育園の一つ年下の子が退院した。思いがけずその子のパパから長男はクリスマスプレゼントをもらって喜んでいたが、こちらは恐縮してしまった。時々その子のお部屋に顔を出して迷惑をかけていたと思っていたからだ。「いっぱい遊んでくれてありがとう」と言って、そのお礼のプレゼントだという。結構立派なおもちゃでなんだか申し訳ない気持ちになった。息子は大喜びではしゃいでいた。
いつも仲良くしてもらっており、同じ病気で頑張っている2つ年上の男の子は、一時帰宅で自宅に帰っていた。息子より2ヶ月以上長く入院していて、再発のため少し前まで点滴をつけていたが、数値の安定が見られたため帰宅してもよいと言うことになったらしい。本当によかった。
心優しく穏やかなその子は、息子のわがままに文句ひとつ言わず付き合ってくれる。息子はその子がとにかく大好きで、あまりに部屋に行こうとするから最近は看護師さんに止められているくらいだ。早く良くなって欲しい。心から思う。一緒に頑張ろうね。
主治医と看護師さんがサンタとトナカイの仮装をしてプレゼントを配りにきてくれた。若い主治医は人の良さが顔から滲み出ているような人だ。医師として苦労は絶えないと思うが、常に優しい言葉で息子に声を掛けてくれる。息子も懐いている。感謝だ。
我が息子は看護師さんの言うことはとにかく聞かない。失礼なことを言う場面も多々あるそうだ。妻はその度に冷や汗をかくらしい。自分はそこまでの場面には会ってはいないが、確かに態度は悪い。そんな息子に看護師さんたちは柔軟に対応してくれる。作業しているのを勝手に覗きに行っているのに「手伝ってくれる?」と言ったり、「○ちゃん、ハンドベルやらない?」って誘ってくれたり。心から感謝。
妻と交代して二男と2人のクリスマスイブの夜。
ご馳走が並んだ。ちなみに自分は何もしていない。笑
貰ったからと鱈の鍋をお裾分けしてくれた妻の母、せわしない一日の中でもビーフシチューを作ってくれた妻、そして2人でも何も変わらずいつものように笑ってくれる二男。感謝感謝のクリスマスイブだった。