些細な気づきが幸せを生む
長男が入院して私の生活は一変してしまった。
簡単にまとめてみると…
家族が二手に分かれての生活になっていること。
病院に寝泊まりするということは、大好きな晩酌ができないということ。
自分が行く場所は自宅、病院、職場の3カ所のみのローテーション。
行きつけの居酒屋に行けないこと。
友人に会えないこと。
書いていくとキリがないほどだ。
ただ、悪いことばかりではないのだ。
このまま今の仕事で良いのか、自分の働き方について考える機会となったこと。
長い夜の時間を利用して何かを始めようと思ったこと。
子供たちがこの環境でもちゃんと成長していること。
小遣いが減らないこと。
ちょっとしたことが幸せに感じるということ。
あー、こっちもキリが無いほどあるかもしれない。
こないだ、二男と2人で夕食を食べていた時のことだ。ズボラ父ちゃんの私は、フライパンでただ肉を焼き、焼肉のタレをつけて食べるという夕食をとっていた。
ふと二男の皿を見ると、きちんと焼けていない肉を与えていたことに気付いた。
これはまずいと思い、タレがついた肉をもう一度焼き直してから次男に食べさせたのだが、その際なんとも言えない良い香りがしたのだ。
「これは焼肉屋の匂いだ。」
焼肉屋に行った時に感じる、タレの焦げるなんとも言えない香りがしたのだ。自分でやって試してみると、本当に肉が一段、いや数段美味しくなったではないか。
焦げが残ってしまうから、こまめにキッチンペーパーでフライパンを拭き取ることが大事だな、とか、焼いているフライパンを見ていて、焼けたらすぐ食べないとダメだな、とか、そんな小さな気付きを探してしまう自分がいた。
漬けダレがあるのと無いのとの違い。まあ、本当に些細な、はっきり言ってどうでも良いことだ。しかし、その小さな気づきを幸せに感じることができれば、元気になれる。
明日もそんなことを見つけられる1日にしたいものだ。