妻と母
長男の入院の手伝いに私の実家から両親が来て2週間になる。
人手が増えるのは本当にありがたく、助かっているのであるが、心配な点もあることは確かだ。
大きく2点ある。
一つは両親の疲れだ。
慣れない生活に小さな子供の面倒は疲れるだろう。いつもの生活スタイルが違う我が家での暮らし。一見普通にしているが、かなり疲れているのではないだろうか。
特に元々体力がない母が心配だ。
二つ目は私の母と妻のことだ。
いわゆる嫁と姑というやつである。
長男の付き添いをする関係上、私が長男と病院で過ごす日は必ず妻と母が過ごすことになる。
とても仲良くしているようだが、細かなことで違いを感じたり、煩わしさを感じたりはしていないだろうか。
お互いに気を遣って、気疲れはしていないだろうか。
そんなことを考える。
とはいえ、忙しい年度末にこうして何とか仕事ができているのも、妻の母親を含めたチーム体制で臨むことができているからだ。
妻の転勤も決まり、これからますます忙しくなる。
それに加えて、長男の大学病院での治療も決まった。
思ったより少ない日程で行くことが可能なようで、そこは嬉しい誤算ではあるが、それでもかなりタイトなスケジュールとなる。
両親には少し休む時間も与えたいとは思うし、どうしたものかと思う。
先日妻が一人で大学病院に行き、カンファレンスを受けてきた。
説明がわかりやすかったようで、すっきりした表情で帰ってきたのは嬉しかった。
今後に向けた方向性がはっきり見えたようであった。
しかし、説明を聞いていくと、「再発する可能性は」とか、「半年後にもう一回この治療をします」とか、そんなワードがずらり。
やはりこのネフローゼ症候群との戦いは長いことを感じさせる。
まあ気にしていても仕方がない。
とりあえず、今日の回診後、長男は一時帰宅できることになった。
それを楽しみにするとしよう。