長男の見通し
長男は少し明るい兆しが見えてきた。
小児ネフローゼ症候群で入院している長男。
昨年の10月からかれこれ7か月が過ぎようとしている。
その間様々な治療法を試し、4月に県内の大学病院でリツキサン投与というものを行ってきた。
免疫がほとんど無くなるというリスクもありながら、一応その治療が効いて、今は尿蛋白の数値はマイナスで安定している。
このまま続けば、今大量に服用しているステロイド治療薬や免疫抑制剤を徐々に減らしていき、それがある程度まで減らせれば退院となるそうだ。
減らすスピードはとてもゆっくりで、2週間かけて半錠ずつ減らしていくという感じだ。
飲んでいるのは4錠ほどであるから、これだけで2か月かかる計算になる。
ただ、退院したと言ってもすぐに日常生活に戻れるというわけではない。
退院後は自宅療養の期間が必要になるらしい。
保育園などの菌がたくさんある場所へはなかなか行けないのだそうだ。
確かに、それもそうだ。
妻は休職し、自宅での生活を見ることに決めた。
妻の後釜が早く決まれば良いのだが。
休むなら妻、辞めるなら自分と何となく決めていて、ついに現実となる感じだ。
まあこれまでそうしなくて良かったのが奇跡的かもしれない。
義母に感謝だ。
息子は今は週末には自宅に戻ってきている。
少し外にも出て過ごせるようにもなっている。
人がいるところには行けないが、外で遊べるだけで、嬉しいものだ。
元々体を動かすことが大好きな長男。
走っている姿を見ると、私が嬉しくなる。
当たり前にできることのありがたさを感じる。
とにかくこのまま、行ってほしい。
息子の気持ちを考えると、この先またがっかりさせるのは本当に可哀想だ。
とにかく、このまま。