転院ようやく決まる
病院側の不手際で延期となった転院。
ようやく決まり、4月3日から行けることになった。
年度始めの最初の月曜日。結局私は流石に休みを取ることはできず、妻が連れていくことになった。
職場の立場、こんな場合は考えなくても良いのだろうが、私はどうしても考えてしまう。周りへの迷惑が大きすぎると思うのだ。年度始めの最初の会議日に私がいないと、きっと誰もわからないのではないかと。
まあ、勘違いな部分も大きいだろうが。
こんな「気にしい」の自分は、組織にとっては良い人材だろうが、家族にとって、妻にとっては厄介な存在だろう。
まあとにかく、転院できることになって安心した。
幸い息子は数値的には悪化が目立つことはなく、今のところは安定している状態だ。
このままの状態で入院できれば、薬の効きも良いだろう。
主治医の話の中で、
「ここでは大きな顔ができるけど、大学病院はどうかな。病気マウンティングじゃないけど、もっと重い病気の子がいるから、おとなしくしないといけないかもよ」
という話があった。
確かに今までは個室で、好き放題やってきた。
4人部屋に入るということだから、周りに他の子がいることになる。
まあ元々人見知りの息子だから、数日ならおとなしくしているだろう。
大学病院には、それこそ白血病の子とか、重い病気の子が入院しているらしい。
息子はどう思うだろか。
自分も大変だが、もっと大変な思いをしている子もいるのだということを知る上では、貴重な経験になるのかもしれない。
大学病院の先生からの説明では、「今回の薬も絶対ではない。効かない可能性があるということを理解してほしい」と言われたという。
しかし、どうしても期待してしまう。
うまくいってほしい。
今は出口の見えないトンネルを走っている状態。
出口が微かにでも見えればいいのだが。