長男、無事帰る
長男が帰ってきた。
と言っても、大学病院からこれまで入院していた病院に戻ってきたというだけであるが。
何はともあれ、無事帰ってきてよかった。
リツキサン投与は副作用が激しいと聞いていたが、やはりそれなりにあったようだ。
喉が痛くなったり頭痛がしたりして一旦投与を停止する場面もあったそうだが、なんとかそれも長く続くことなく済んだようだ。
大学病院でいろんな患者を目にして幅を広げて欲しいと思っていたが、息子はトイレに行く時以外は誰とも接することなくいたようで、終始緊張していたと聞いた。
まあ、仕方ないだろう。
同じ病室には抗がん剤治療をしている子などもいたようで、やはり大学病院には重い病気の子が入院しているのだなと思った。
本人ももちろんだが、親御さんのことを考えると胸が苦しくなる。
今の自分ですらこうなのだから。
実はこの大学病院には私の従姉妹が看護師として働いている。
病室に顔を出すことは決まりがありできなかったようだが、会計を済ませた後の待合室で妻と息子に会ったらしい。
こんな形でという思いはあるが、会えてよかったと思う。
私自身はもう何年も会えていないが、会える時には会っておいた方がいいな、ということをコロナ禍を通して本当に痛感するようになった。
先日LINEで、この従姉妹の姉が、
「いとこみんなで集まる夢を見た。またみんなで集まりたいねー」
と送ってきた。いつかできるのかな。
できたら県外に住む従兄弟も含めて、全員集合したいものだ。
この歳になるとみんなが集まるのは誰かの不幸があった時ぐらいだ。
いい大人がスケジュールを合わせるのは至難の業だということはわかっている。
それでもそれぞれの家族が集合してワイワイできたらいいなと思う。
私はいとこの中でいちばんの年長者だ。
昔からわりと頼りにされてきた。
よし、長男が良くなって退院したら、少し動いてみるか。