次男、ギターを弾く
ギターをやりたいと次男が言い出した。
テレビで弾いているのをみてそう思ったらしい。
元々次男は歌を歌うのが好きだ。
長男はとにかく戦隊ものや仮面ライダーなどのキャラクターが好きだが、次男は「おかあさんといっしょ」でも「いないいないばあ」でも、キャラクターを楽しむというより歌や踊りを楽しんでいる。
親バカなのだろうが、次男は歌がうまい。そしてかわいい。やはり親バカだな。
そんな音楽が好きな次男。
だから本当は長男のために買った小さなピアノも、次男が使う事が多い。
そもそも、ものを与えられるのは圧倒的に長男ばかりで、次男のために買ったものはいったいいくつあるのか…あまり思いつかないくらいだ。
とはいえ、長男のおもちゃを存分に使い、楽しそうに遊んでいるので問題はないのであるが。
実はギターはあるのだ。妻の実家に置いてある私のギターが。
ちなみに私は全く弾けないが。
20年くらい前だったろうか、弾けるとかっこいいなと思って3万円ほどで購入したが、Fのコードができず、アパートぐらいだったんので思い切りできず、指の痛さを乗り越える事ができず、すぐに挫折。
飾り物になっていたのだ。
次の日。保育園に行く時も、
「ギターやりたい、ギターやりたい」
と言っていた。
そんなに興味があるのか。
「帰りに○ちゃん(妻の母)のとこによってギター持っていくか」
なんてことを言ったが、迎えにいく頃には忘れているだろう。
と、思ったのだが。
「ギター取りに行こう。ギター取りに行こう!」
忘れていなかったのか。
そうか、それなら仕方ない。
義母の家に寄り、年数は経っているのに使用感のあまりないギターを持って帰った。
次男は楽しそうに音を出す。
鳴るだけで楽しいんだろう。
歌を歌いながら、琴のように横倒しで置いたギターを鳴らす。
挫折するなよ。