アラフィフ父ちゃん日記

現在幼児2人の父です。中年パパの肉体的、精神的な苦労などを綴っていければと思います。

一番元気なのは息子

入院生活も長くなり、長男は看護師さんたちともだいぶ打ち解けているようだ。入院し始めたのはハロウィンの時期。小児科病棟の入口にはハロウィンの飾り付けがされていた。息子は時々点滴の機械を引きずりながら、その飾り付けを見に行っていた。

 


入院から10日ほど経つと、ハロウィンも終わり、クリスマスツリーが飾られるようになった。同じ病気で入院している子(小学生)が、折り紙で作ったサンタさんなどを飾っていた。「○○くんも何か作ってよ」なんてことを看護師さんに言われたらしく、妻と共にトナカイの飾り付けを作って飾っていた。点滴が取れた今は、しょっちゅうその飾り付けを見に行き、看護師さんと会えばいろいろな話をしているようだ。

 


病院に長く入院していると、いろんなことがわかってくる。病棟に全く入院患者がいない時もあれば、一気に増えて満床状態になることもある。夜は人が居ない時は本当にシーンとして静かであるが、入院患者がたくさんいる時は、咳の音や唸り声などが休むことなく聞こえ、なかなか寝れたもんじゃない。

 


「こんなもんなんですよねえ。増える時は一気に増えて、急に全く居なくなったりするんですよ」看護師さんが言っていた。

 


入院患者の中には、保育園が一緒だった子など、息子の知り合いがいることもある。そんな時は息子は気になって仕方がないらしく、勝手に部屋に入ろうとしたり、たくさん話しかけたりする。

 


息子は入院に慣れ、体調も現在は安定している。暇を持て余しているので、ちょっかいを出したくてしょうがないのだ。しかし、その子は入院したばかり。もちろん体の具合が悪くて入院しているのであるから、いい迷惑だ。私はなんとか説得してあまり関わらないようにさせるのだが、息子は納得がいかず怒ったり泣いたり。そんなこともある。

 


おそらくこの病棟の中で一番元気なのは私の息子なのだろう。でも、ゴホゴホ咳をしていた子も、何箇所かに点滴をされていた子も、夜中中泣いていた乳児も、みんな先に退院してしまうのだ。言葉には全く出さないが、息子の気持ちを考えると少し切なくなる。

 


「一番元気な子が一番長く入院するんだよなあ」息子を見て苦笑いしながら、主治医が言っていたらしい。お医者さんにも看護師さんにも、本当によくしてもらっている。温かい声がけやちょっとした気配りには感謝しかない。

 


いつまでになるかはわからないが、しっかり治して元気に退院することが最大の恩返しだ。それまで、家族で共に頑張っていこう。