長男が医者になると言い出した
ネフローゼ症候群で入院している長男。
もう入院生活は4ヶ月を超えた。
こうやって改めて数えてしまうと恐ろしくなってくるが、日々のことに追われて生活していると、「慣れ」のようなものも感じてきていて、週末に長男と病院でずっと過ごすことも、平日に二男とバタバタの生活を送ることも、どちらも日常になっている気がする。
とはいえ、まだ先の見えない現状の中で、長男は頑張っている。
現在点滴は取れているのものの、これまでの跡が腕には残っており、青くあざのように腫れた血管は痛々しい。
そんな中、長男が医者になると言い出したらしい。
理由を妻が聞いたところによると、「チクするため」だそうだ。
「チク」はお察しの通り、注射針のことだ。
これまで散々「チク」されている長男。自分が針を刺す方に回りたいのだろうか。
子を持つ親になって、我が子がどんな職業に就くか考えることも当然ある。
自分の仕事、教員。これは絶対に薦めないな。長い労働時間、指導が難しい子供たち、無理難題を言ってくる保護者…。精神的に良くない。今の現状では割に合わなすぎる。
医者か…。お金がかかるな…。まあ、それより能力があるかどうかが問題だ(笑)。
そして自分たちが患者サイドになって思うが、患者もめちゃめちゃ勉強するし、詳しく調べることが可能な時代だ。医者もやりづらいだろうな。
今は、直接人を相手にする仕事はリスクが高いなと思う。
やりたくて能力もある人が、リスクを避けてその仕事を回避する、というのが今の現状なのではないか。
その結果、能力ややる気に欠ける人材を採用するしかなくなり、それがまた負のループを生む、と言ったことにつながっていないだろうか。
本来最も大切にされるべき職業の多くが、軽視されている時代だなと思うことが時々ある。
まあ、息子が職業に就くのはまだ先の話だ。その頃はどうなっているか、未来はわからない。
私としては、今の息子にYouTubeをやってもらって、稼いで欲しいと思っているのだけれど(笑)。